記念事業

70周年記念事業

70周年記念事業(昭和62年6月5日~10日)
式 典 10日午前10時 室蘭市体育館 
記念講演 8日、竹内  均(東大名誉教授)『学問とその楽しさ』
8日、西田善夫(NHKアナウンサー)『スポーツ放送で知る人間像』
祝 賀 会 10日午後1時半 蓬莱殿 
記念事業 ①記念絵葉書作成
②70周年記念美術展 
③記念パレード
④室蘭中学校歌碑の除幕式
⑤豊岡豊の夕べ
⑥耐久行軍
⑦スポーツ大会
 

式 典

【風雪の70年を祝う 】
創立70周年の記念式典は、10日午前10時から室蘭市宮の森町、市体育館で開かれた。式典は午前10時から始まり、約1700人が詰めかけ会場を埋めた。 開式後、宗石校長が式辞に立ち「この70年を土台にし、本校の良き伝統が栄高のみならず、地域社会活性化の一つになることを念じつつ、たゆみなく未来に 前進したい」とあいさつ、70周年記念協賛会の富田嘉市会長、道教育委員会の佐々木甫指導参事がそれぞれ祝辞を述べた。この後、生徒代表の山口昌子 生徒会長(3年)のあいさつ、70周年記念賛歌の披露などが行われ、出席者たちは感慨を新たにしていた。式典終了後、記念講演に移り、同校OBで北海道 放送取締役報道制作局長の佐山峻氏が「今、クラーク精神とは」と題し講演した。
・・創立70周年記念誌より・・
 
 

記念講演


 
 

祝 賀 会

【再会誓い盛大に祝賀会 】
記念祝賀会は、10日午後1時半から室蘭市宮の森町の蓬莱殿で開かれた。同窓生や来賓ら430人が出席。富田協賛会長が「5年後、10年後にまた再会しましょう」と あいさつ、宗石校長が謝辞を述べた。この後、創立60周年以降の歴代校長や「祝典序曲」を作曲した土田英介さんら8人と一団体に感謝状が贈られた。これに対し 受賞者を代表して第15代校長が謝辞を述べて祝宴に入り、懐古談に花を咲かせていた。
・・創立70周年記念誌より・・
 
 

記念事業-①記念絵葉書作成

【記念の絵葉書を作る 】
記念行事に先立ち、切手の収集活動を行っている蘭東郵趣会(長嶺翠峯会長)が記念絵葉書を作った。5枚組のセットで、全道展会員、佐野敏夫さんの 版画が印刷されたもの。図柄は校舎を描いた「室蘭栄高校」と「室蘭中学校」、測量山を仰ぐ「室蘭港」、白亜の灯台「地球岬」、そして 「室蘭太平橋」。セットはケース付で、ケースには南部陣屋跡や室中、室蘭高、室栄高の校歌と沿革史が刷られた。蘭東郵趣会では千セットを 作り、1セット300円で通信販売する一方、70周年の各記念行事会場でも売られた。
・・創立70周年記念誌より・・
 
 

記念事業-②70周年記念美術展 

【美術展が行事の開幕飾る 】
記念行事は5日からスタートした。初日はその第一弾として記念美術展が室蘭市文化センターで開かれた。作品は室中、室栄高の卒業生 から募集。油絵を主体にした34点、書19展、写真8点、織物や漫画など6点がそれぞれ集まった。しかも室中4期生から室栄高38期までの作品が、 室蘭地方のみでなく、本州方面からも寄せられた。油絵では、加藤卓二郎さん(室中13期)の「港」は、柔らかい日差しに包まれた室蘭港を 描き、道展会員の石崎義政さん(同15期)の「北京天壇祈念殿」は、迫ってくるような力作。書では、東南アジアで大使を経験したことの ある湯川盛夫さん(室中4期)や海外でも活躍している加藤重美さん(室中5期)らの作品が花を添えた。このほか、芥川賞作家の八木義徳 さん(室中)の原稿や漫画家の井崎一夫さん(同11期)の漫画などが並び、市民の足を止めていた。
・・創立70周年記念誌より・・
 
 

記念事業-③記念パレード 

【記念パレード練り歩く 】
記念行事を盛り上げたのは蘭東、蘭西での記念パレード。蘭東パレードは5日午後4時、栄高前からスタートした。参加者は運動部の男女 生徒約300人、卒業生約60人。出発に先立ち、前夜祭。実行委員の長木谷正倫委員長(室中18期)が「時よ止まれ、われわれは今ここに命を 燃焼して高らかに歌いつつ行進しようではないか」とゲキを飛ばし、ブラスバンドを先頭に行進した。一行は、東室蘭駅を抜けてホームストア 中島店前までパレードし、最後は万歳三唱で締めくくった。前夜祭を挟んで午後7時半からは蘭西パレードも行われ、中央町を練り歩いた。
・・創立70周年記念誌より・・
 
 

記念事業-④室蘭中学校歌碑の除幕式 


【室蘭校歌碑の除幕行われる 】
室蘭中学校歌碑の除幕式が前夜祭のこの日午後5時15分から室蘭市栄町の旧室中跡の武揚小学校グランドで行われた。室中校歌碑は高さ2.5m幅2.2mの日高産天然石に校歌を刻んだ。パイオニアたらんと青春の情熱をかき立て、室中生の道標となった校歌だけに、歌碑の建立はOBたちの夢であった。除幕式には富田嘉市協賛会長、宗石道夫室蘭栄高校長、岩田弘志室蘭市長ら約70人が出席した。神事の後、61年に死去した神田三郎教師の孫に当たる越田みゆきさんとひ孫の越田夕布子ちゃんが幕を引き、栄光をたたえた。
・・創立70周年記念誌より・・
 
 

記念事業-⑤豊岡豊の夕べ 

【豊岡豊の夕べに酔う 】
室中OBである豊岡豊さんを招いての「豊岡豊の夕べ」が6日、室蘭市文化センターで開かれた。豊岡さんは室中29期の卒業生。プロミュージシャン を目指し上京、有名バンドのドラマーとして活躍後、独立。豊岡豊とスウィングフェイスを結成、演奏活動を続けている。ステージは二部編成で 行われ午後3時から室栄高の全校生徒、同6時からは同窓生や一般市民を対象に行われた。栄高での演奏には全校生徒約1,300人が出席。豊岡さんは 室中時代の話などユニークな語りをはさみながら、グレン・ミラーやデューク・エリントンのジャズなどを演奏した。また、牧村三枝子さん や美幌健さんも登場、演歌をたっぷり披露していた。
・・創立70周年記念誌より・・
 
 

記念事業-⑥耐久行軍 

【伝統継いで ミニ耐久行軍 】
室中名物の「耐久行事」のミニ版が7日、地球岬から市内栄町の旧室中跡の武揚小グランド内の室中記念碑までの3.7kで行われ、参加した 約70人の同窓生たちは、戦中まで恒例行事だった行軍の懐かしさを思い起こしていた。耐久行軍は昭和10年12月、室蘭から苫小牧まで行軍した のが始まり。この日午前10時過ぎに栄高前で開会式が行われ、室中13期の岩村一さんを筆頭にOBや職員が地球岬までバスで乗り付け、同11時半 、地球岬をスタート。初夏の日差しを浴びながら行軍したが、参加者は質実剛健をモットーとする室中生のメンツにかけ、健脚ぶりをみせていた。
・・創立70周年記念誌より・・
 
 

記念事業-⑦スポーツ大会 


【熱気呼ぶ各スポーツ大会 】
室栄高在校生(1250人)によるスポーツ大会が7日一斉に行われた。午前9時からは同校グランドでクラス対抗綱引き大会が開かれ 、質実剛健の校風にふさわしく腕力を競いあった。綱引き大会は学年別クラス対抗トーナメントで行われ、応援団の声援を受け、 こん身の力を絞って綱を引いていた。また、午後1時からは、同校体育館で伝統の柔・剣道大会が繰り広げられた。
・・創立70周年記念誌より・・