3月1日午前10時より、室蘭栄高等学校全日制の卒業式が執り行われました。 6クラスとしては最後の卒業式となります。
在校生、教職員、保護者の方々が待つ体育館へ、卒業生が拍手をもって迎えられ、卒業証書を授与されました。荻島校長からの式辞に続き、来賓の後藤田PTA会長、川本同窓会会長から祝辞が述べられました。在校生代表からの送辞、卒業生代表からの答辞、そして拍手の中、卒業生の退場です。希望に満ちた235名が新たな人生の旅立ちの日を迎えました。ご卒業おめでとうございます。
以下に川本同窓会会長による祝辞を掲載します。
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卒業生の皆様ご卒業おめでとうございます。そして、本日ご列席のご父兄、ご家族の皆様本日からお子様たちの、新たな旅立ちです。この3年間で大きな成長を遂げられて来た事と思います。これまでの、いろいろなご苦労に敬意を表すとともに、心よりお祝い申し上げます。誠におめでとうございます。
ここで、簡単に同窓会に付いてお話しします。栄高校は1917年(大正6年)前身の室蘭中学校から歴史が始まりました。今年で開校107年に渡る長い歴史を持つ高等学校です。同窓会を1968年(昭和43年)にセカンドネームとして「白鳥会」と呼ぶこととし、今までに31000人を超える卒業生がおります。皆さんも今日からその一員となります。白鳥会は室蘭を本拠地として、札幌白鳥会、東京白鳥会、関西白鳥会と大きな広がりの中、それぞれの地域で情報を共有し、お互いの交流を計っています。この壇上の緞帳を良く見たことが有りますか。右側の所に「創立100周年の記念」として白鳥会が寄贈した物です。これからも多くのイベントに使われることを期待しております。
さて、卒業生の皆さん、3年間の高校生活はいかがでしたか。多くの仲間と出会う事が出来ましたか。多くの経験を積むことが出来ましたか。時には迷い悩んだこともあったことでしょう。皆さんが過ごしてきた1年、1年はおそらく大人になっての5年から10年にも値するでしょう。
今、時代はあらゆる分野に於いて、混とんとした世界に入っているのかなと感じます。
だからこそ、皆さん一人ひとりが自らの信念のもと進んで頂きたいと思います。
その中でも、迷い、悩むこともあるでしょう。その答えを導き出すのはヒトです。ご両親、兄弟姉妹、先生、時には友達、仲間です。決してSNSや、AIの中には無いと思います。今はグローバルな世界です。日本人だけでなく海外の人たちかも知れません。繰り返しになりますが、本当に知りたい情報はヒトが持っている、私はそう信じております。そうは言っても自動車を人間が運転しなくても動かす時代が来るらしいです。人生相談をAIが答える時が来るのかも知れません。でも皆さん考えてみて下さい。そういう世界が本当に幸せな時代なのか。
卒業生の全員が進学を希望されているとお聞きしました。多くの皆さんは親元を離れた生活になります。今までより更に広い世界へ飛び込んでいくのです。不安もあるでしょうが、それに勝る希望を持って進んでください。自信をもって下さい。
校訓である「質実剛健」のもと「文武両道」を掲げ室蘭栄高等学校を卒業したという自信とプライドを持って新たな出発です。
最後になりますが、大変古いことわざを、披露して終わりたいと思います。
少年老いやく、学なりがたし、一寸の光陰軽んずべからず。
若いと思っているうちに年老いてしまい自分が思ってた様に勉強は進みませんよ。
僅かな時間でも大事にしなさいよ。
と言う意味です。
白鳥会の皆さん全員が、卒業生皆さんの新たな門出に対してエールを送ります。
大いに世界に羽ばたいてください。そして、思い出した時に室蘭栄高等学校、白鳥会のホームページ開いてください。
簡単素地ではございますが、お祝いの言葉にかえさせて頂きます。
本日はご卒業、誠におめでとうございます。
令和7年3月1日
北海道室蘭栄高等学校同窓会
白鳥会 会長 川本 康裕
